Adobe
XDの販売終了。今こそWebデザインにAffinity
desinger(アフィニティデザイナー)かも!?

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こんにちは。新潟ホームページ制作事務所、マザーシップです。

Webデザイン、画像制作ツールのご紹介です。

2023年1月25日、多くのWebデザイナー達にとって衝撃的なニュースが入ってきました。

人気Webデザインツール「Adobe XD」が販売を終了するとのことです。

Web専門誌、Web Designing 2023年2月号によると、XDはフォトショップ、イラストレーターに続く日本で人気第3位のデザインソフトです。動作の軽快さとオフィスソフトのような感覚でデザインができる簡単さ、また無料で利用できるプランが有ることで大変人気でした。

しかし、昨年ころから販売会社のAdobeはFigmaへの移行をすすめており、こちらのツールも利用する人が増えていました。まさかXDを販売終了してまでとは思っていませんでしたが、本気でFigmaをニュースタンダードとしてすすめていくようですね。

ただ、急に乗り換えるには高額すぎるように思います。2023年1月現在、まだFigmaはAdobe Creative Cloudに組み込まれていないため、Figmaで4点以上のWebデザインを作ろうとすると月額1800円(=年額21600円)の課金が必要とのことです。割引がなければ、Adobe Creative Cloudと合わせて月に9000円近く支払いしなければならないと思いますので、フリーランスの方も法人の方も非常に厳しい金額ではないでしょうか。

そのような皆様にXDとIllustratorのいいとこ取りをしておりさらにPhotoshopの機能も持つAffinity desiner(アフィニティデザイナー)でWebデザインは十分と思うので、今回ご紹介させていただきたいと思います。機能が豊富な割には比較的購入しやすい価格なので、Webデザイナーだけでなく、バナーをご自身で作りたい方や作図の機会が多い方、イラストレーターやフォトショップのファイルを自社で加工をして利用したいという皆様にもおすすめです。

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AffinityデザイナーはIllustratorの廉価版として認識されている方が多いと思います。Webデザインなどのデジタルデータだけでなく、Illustrator同様に印刷物も扱うことが可能です。

日本での人気は低く、先に紹介しましたWeb Designing 2023年2月号のランキングでは圏外なのですが、Facebookではグループが作成されており、使い方の相談、新機能の紹介など、日々活発な議論がかわされています。

私はXD、Photoshop、Illustratorと比較した上で、コーディングしやすい丁度いいWebデザインにはAffinityデザイナーが一番作業しやすいと思っています。

アフィニティ

操作画面はPhotoshopやIllustratorと大差はなく、普段Adobeソフトを使っている方なら特に説明なしでもわかると思います。各ツールの「名称」が違う部分があり最初は戸惑うことがあるかもしれませんが、1サイトデザインを作る頃にはほとんどの方が慣れるでしょう。

大まかな特徴は以下のとおりです。

 

◎Affinityデザイナーのほうが優れている点

1)なんといっても安価。買い切りソフトであること。

Affinityデザイナー単体は10,800円の買い切りです。Affinity全ツール(写真加工ソフトのAffinity photo / DTPツールのAffinity パブリッシャー)を購入しても、買い切り26,800円です。これはAdobe+Figmaを購入した場合、3ヶ月で元をとれる値段です。ipad版Affinityデザイナーもあり、タブレットで描いたイラストをPCに持っていくことができるので、手書き風サイトを作りたい方にもいいと思います。

2)動作が軽い

Xdよりは重く、Illustratorよりは軽いという印象です。

Photoshopで1000pxを超えるとフリーズしてしまうような低スペックパソコンでもAffinityなら問題なく動きます。

3)@2x、@3x画像の書き出し余裕

Illustratorと同じような操作で書き出し可能です。

4)Photoshop的な機能もついているので作業しやすい

Illustratorの代わりとして人気のツールでありながら、Photoshopの選択範囲指定ツールやペイントブラシツールも扱うことができ、Webデザインの作業がとてもスムーズです。2014年に販売終了した人気Webデザインツール、Fireworkに近い使い勝手かもしれません。ベクターデータ、ピクセルデータと細かいことに振り回されること無く、集中して作業が可能です。

(当方の場合、写真の色補正だけLightroomでして、デザインはAffinityデザイナーという場合が多いです)

 

△ Affinityデザイナーが弱い点

1)縦書き不可

Affinityデザイナーは日本語の縦書きに対応していないのが最大の弱点です。1文字ずつ改行するか、表示範囲の調整等を行うことで強制的に縦書きするための工夫が必要になります。Webデザインにおいて縦書きの需要はあまりないとは思いますが、こちらは実装を待つしかない状況です。

2)利用者数が少ないので協業しづらい

AffinityとXD同士ではファイルを開くことができません。また、Affinityデザイナーでpsdファイル(Photoshop)、aiファイル(illustrator)を開くことは可能なのですが、逆は原則できません。Affinityにpsd保存などの機能は一応あるのですが、デザインが崩れている場合があります。

そのため、Affianiyで仕事をするとしたらAffinityを使っている人としか協業ができない、しかも使っている人が少ないという問題は発生するかなと思います。

 

以上です。

上記に記載の通り、日本語を使うにおいて大きな弱点もあるソフトなのですが、WebデザインをするにはAffinityデザイナー1本だけでも十分な機能が備わっていると思います。

Affinityを取り扱う印刷会社が増えていたり、Appleデザインアワードをはじめ様々な賞も取っていたりするソフトなので、伸びしろもまだまだ信じたいと思っています。

 

試用期間(30日)もあるので、ずは是非お試しください!

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増えよ、アフィニティユーザー!!





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