# WEB制作技術やツール
ブログ・お知らせ
【グーペ詳細
レビュー】グーペで10以上のホームページを作った感想
記事公開日:
最終更新日:
こんにちは! 私は、グーペを利用して、マッサージ店、エステ、保育園、英語塾、建築会社、占い師などなど、10個以上のホームページを制作しました。
今回は、その経験を通して気づいたグーペの詳細レビューをします。
グーペの評判や口コミについて調べている方必見です!
商業利用向けホームページ制作ツール「グーペ」
グーペは月額1,000円程でビジネス向けホームページが簡単に作成・編集できるCMSツールです。
営業カレンダー/予約機能/クーポン発行/メルマガなど、商業利用に特化した機能およびデザインテンプレ-トが充実している点が大きな特徴です。
そのため、飲食店、美容室、エステ、教室、民宿、個人事業などの少人数経営の店舗様におすすめしております。パスワードで保護されたページをつくることができるので、団体、組合などでも多く利用されているようです。
特に以下の場合にグーペでの制作おすすめしております。
・事業立ち上げ時に名刺代わりになるホームページが欲しいという場合
・会社・店舗として、はじめてホームページを制作する場合
・ワードプレスなど、他の高度なCMSを使いこなせなかった場合
・飲食店の場合(最もグーペのテンプレートにあっており、更新しやすいため)
逆にプライベートなホームページにはあまり向かないかもしれません。クーポンとか求人ページとか、おそらく要らないですからね(笑)
グーペの3大メリット
1)グーペは低価格なのに機能が豊富!
店舗・オフィスのホームページ運営に便利な たくさんの機能が低価格で利用できる点がグーペのもっとも素晴らしいところです。
もし、これらすべての機能をワードプレスで制作すると、なかなかの高額な見積りになってしまいます。
【標準機能の一例】
・最新情報の更新
・営業カレンダー
・メールフォーム
・フォトアルバム
・クーポン発行
・予約フォーム
・メニュー/料金一覧
・Googleマップ
・求人情報
・メールマガジン
特にメールマガジンがホームページと同じ管理画面から発行できるのはすごいと思います。グーペとよく比較されるJimdoには、メールマガジンの機能がついていないため、別途サービスを契約しなければなりません。Wixは送信できる回数や発行数に制限があり、制限以上の送信については上位プランを契約する必要があります。
最初から広告費に予算をたくさん取れれば良いのですが、やはり小規模事業者や団体・組合の場合、限られていると思います。
限られた中で最大の効果を出すためには、ホームページをなるべく安価に制作した上で、facebook広告やアドワーズ広告を出して、まずはたくさんアクセスしてもらうというのも賢いやりかたです。
何年かホームページを運営していくと、アクセス解析やお客様のお問い合わせ内容からホームページに対する需要が見えてきます。例えば、訪問者が見るページに偏りがあったり、いつも同じような質問が来たり…という感じです。
そのときに初めてホームページにしっかり予算をかけて、需要に対する答えを提供し、さらなる成長を狙うという方法を小さなお店にはおすすめしたいです。
2)グーペはお客さまご自身で更新可能!
ホームページは鮮度が命です!
グーペではすっきりと見やすく使いやすい管理画面が用意されているため、ブログ感覚でリアルタイムな更新が可能です。
キャンペーンやイベントなどを気軽に告知し、積極的に集客していくことができます。
グーペは「昔ながら感」のあるシンプルな管理画面なので、JimdoやWordpress比較した場合、いちばん感覚的に更新できるような気がします。
3)豊富でなかなかオシャレなテンプレートデザイン!
グーペでは、飲食店向け、サロン向け、オフィス 向けなど、36種類からデザインを選べます。(2019年5月現在) ほとんどのテンプレートデザインで、色違いや背景画像の変更を指定できるので、組み合わせを入れたらかなりの種類になり、オリジナリティの高いサイトになること間違いなしです。もちろん、すべてスマートフォン対応です。
やはり、有料テーマのほうが同業者とのカブリが少なくなります。有料テーマは一律10,000円(税抜)ですが、ホームページを制作会社に作ってもらうよりはずっと安価ですね!
また、マザーシップでは、さらにグーペのデザインをカスタマイズしてオリジナリティの高いサイトを制作するプランも承っておりますので、お気軽にご相談くださいませ。
グーペのデメリットとその対策法
実際グーペで、10サイト以上を制作して気づいた問題点についても書きたいと思います。当事務所はグーペの公式取次代理店ではあるのですが、さらなる機能充実を期待する目的で、正直に書きたいと思います。
1)グーペはデザイン・機能の制約がキビシイ
グーペは仕様上、基本的なページレイアウトが決められており、そのレイアウトから外れるデザインや項目は、ページに組み込むことが困難です。
例1)営業カレンダー
営業カレンダーは1ヶ月のみの表示が可能です。2ヶ月以上を同時に見せることはできません。
※こよみんなどのブログパーツを使用することで解決可能です。
例2)地図
グーペでは地図が1つしか表示できません。そのため、新潟本店と長岡支店がある店舗さんの場合は、どちらか1店舗しか表示できず、「なんか違う…」状態になってしまいます。
※テンプレートデザインを直接編集するか、別のページ(フリーページ)を追加して別途googleマップを貼ることにより解決することで解決可能です。
例3)ご予約フォーム
ご予約フォームは項目のカスタマイズができないため、業種によっては物足りない場合があります。
※必要な内容は別途メールや電話にて確認していただく必要があります。
例4)お問い合わせフォーム
1つしか設置できない仕様です(ご予約フォームは別)。Jimdo、Wixの有料版では複数の設置が可能です。
2)グーペはメニューの値段のカスタマイズが難しい
某スクールのホームページを制作する際、「月額○○円」と「受講料○○円」という2種類の料金設定がありました。
全てのメニューが「月額」ならテンプレートに「月額」と入れておけばよいのですが、短期講座の受講料まで「月額○○円」と表示されると困ります。しかし、グーペではこの辺の細かい設定が不可でした。
そのため、テンプレートから外れる料金については、レイアウトが崩れるのを覚悟で、別の場所に記載しています(サムネイル画像や商品説明欄など)
※○円~という表記は商品ごとに可能です。
3)グーペではFTPが使えない
ここからは制作者向けのちょっとマニアックな内容になります。
グーペではFTPの使用ができません。画像は管理画面から1枚ずつコツコツとアップロードしていく必要があります。HTML、CSSも同様です。JavaScriptはアップロード不可です。
テンプレートにオリジナルのデザインを加える場合、FTPが使えないというのは非常に不便です。
そのため、私の場合は別途、外部サーバー(ヘテムルまたはロリポップ)を契約し、外部サーバへアップロードした画像を呼び出すという、無理やり仕様にしております。
Java scriptは、htmlを記載する場所に直接書いています。
4)グーペの管理画面から独自ドメインを取得すると移管は困難
グーペの規約にそのように記載されています。盲点ですね!そのため、独自ドメインに関してはムームードメインなど、別のドメインサービスを利用して取得することを強くおすすめします。
ただ、長期(1年以上)契約していた方で、問合せたところ移管手続きを許可してもらえた例がありましたので、すでに取得してしまった方もあきらめずに問い合わせてみてください。
グーペで最近進化した点(2019年5月加筆)
1)無料SSLが実装されました
セキュリティ対策、SEO対策として、もはや常識となったホームページの常時SSL化。グーペでも無料でSSLを実装できるようになっています。
2)Webフォントが使えるようになりました
以前は使えなかったWebフォントですが、グーペでは管理画面から設定可能になりました。
【使用可能なWebフォント】
・Noto Sans Japanese
・さわらびゴシック(Sawarabi Gothic)
・さわらび明朝(Sawarabi Mincho)
・M+1p
・Rounded M+1c
また、游ゴシック・遊明朝も、閲覧者のパソコン・スマホに入っていれば表示されます。
同じテンプレートデザインでも、ゴシック体と明朝体ではかなり雰囲気がかわり、オリジナリティが高まりますね!
3)検索エンジン対策の設定がカンタンになりました
Google Search Consoleへの登録、およびxmlサイトマップの送信が管理画面から数クリックでできるようになっています。
ホームページをつくっても検索エンジンに登録されなくては意味がないですよね!
どうすればその設定ができるの?と思っている方も、グーペなら迷いません。
ちなみに、FacebookやTwitterとの連動も、お知らせ記事ごとに可能です。
おわりに
制作するにあたってちょっと難しい点も多かったのですが、全体的にはすごく良いツールです。制作者にとってはデメリットも多いのですが、折り合いをつけるのも楽しいというかなんというか。
当事務所ではグーペでの制作も承っております。
予算削減のためにグーペを選ぶことについて、コスパ面ではとってもおすすめなのですが、サービスへの登録・写真加工や文章追加から検索エンジンへの登録まで、なんだかんだで3~5日間くらいはかかってしまうかもしれません。最初だけ時間を買うつもりで制作依頼して、更新は自社で行うという方針も良いのでは、と思います。
よかったら↓も御覧くださいませ。
公式サイトはこちら↓